病院のご紹介

臨床検査科

445臨床検査科では,検査データを正確かつ迅速に医師に提供することを心がけています。検査の信頼性を担保するため,一般社団法人日本臨床衛生検査技師会による第三者評価を受けており,当院は平成23年4月に「精度保証認定施設」として認定され,以後2年ごとに更新を行っています。
現在,臨床検査技師7名のスタッフで業務を行っています。一部の検査を除き,即日検査データを提供し,夜間・休日も24時間体制で対応しています 。

業務内容

臨床検査科の業務は大きく分けて,検体検査部門と生体検査部門からなります。

 

○検体検査部門○
患者さまから採取された検体(血液,尿,便など)を,さまざまな機械を用いて分析しています。

1.生化学・血清検査

448血液や尿に含まれる成分を分析しています。
生化学検査では主に,肝機能・脂質・腎機能・血糖などの約40項目を測定しています。免疫検査では主に,肝炎ウイルス・甲状腺機能・腫瘍マーカー・薬物血中濃度などの約20項目を測定しています。

 

2.血液検査

446血液中に含まれる細胞(赤血球・白血球・血小板など)の数や種類を測定しています。数の異常や種類の偏りがある場合,顕微鏡で詳しく観察することもあります。
止血機能や肝機能を評価するために,血液が固まるときに必要な成分である凝固因子を測定しています。血液がサラサラになる薬の効き具合も評価しています。

 

3.一般検査

447尿検査では,尿中のたんぱく質や糖の測定や,尿中の細胞を顕微鏡で観察しています。尿中の成分を調べることで糖尿病や腎臓,泌尿器系疾患の病態がわかります。
便検査では,主に便中に含まれる潜血を検査し,消化管出血の有無や大腸がんのスクリーニングを行っています。

 

4.輸血検査

449血液型の検査(ABO式,Rh式の判定)と輸血検査を行っています。
輸血検査では,安全な輸血を行うために,患者さまに適合する血液製剤を適正に準備しています。

その他,インフルエンザなどの感染症検査,便潜血検査,結核菌検査,尿素呼気試験などを行っています。

 

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○生体検査部門○
患者さまの体にさまざまな機械や器具を取り付け,体の外側から内側の状態を調べます。

1.循環機能検査
心電図検査(運動負荷心電図,24時間心電図),ABI(足関節・上腕血圧比)などを検査しています。心電図検査では,四肢・胸部に電極を取り付け,不整脈や心筋梗塞などがないかを調べています。また,24時間心電図検査では狭心症や不整脈の頻度などを調べています。ABI検査は,四肢の血圧を測定することにより,動脈硬化や動脈の閉塞などを調べています。

2.呼吸機能検査
肺活量などを検査しています。検査の波形から肺の状態を評価しています。また,平成27年度から新たに禁煙外来がスタートし,呼気中の一酸化炭素(CO)濃度の測定も行っています。

3.神経機能検査
脳波検査を行っています。頭に電極を着け,起きているときと寝ているときの脳波を記録します。また,音を鳴らしたり光を当てたりすることで変化する波形を記録し,主にてんかんを調べています。

4.聴力検査
耳の聞こえ方の検査である気導・骨導聴力検査や,鼓膜の状態を調べるティンパノ検査を行っています。

rinsyo08 5.超音波検査
人体に無害な超音波を用いて,さまざまな臓器の状態を検査しています。腹部,心臓,甲状腺,頸動脈,下肢静脈などの検査が可能です。腹部超音波検査では,主に肝臓・胆嚢・膵臓・腎臓・脾臓に異常がないかを調べています。心臓超音波検査では,主に心臓の大きさや壁の動き,弁の状態などを調べています。
 
 

取り組み

●NST (栄養療法サポートチーム)
 入院患者さまを対象とした栄養管理や栄養療法を行うチームに参画しています。
●褥瘡対策チーム
 入院患者さまを対象とした褥瘡対策を行うチームに参画し,主に検査データの提供を行っています。
●ICT(感染管理チーム)
 薬剤感受性情報,耐性菌出現状況,病棟ごとの分離菌情報などを提供し,感染対策活動の一役を担っています。
●糖尿病教室
 糖尿病患者さまへの指導教室に参加し,検査科からの視点で指導を行っています。
●採血業務支援
 内科外来における外来患者さまの採血業務支援を行っています。

 

地域のみなさまへ

県立安芸津病院では,患者さまや地域のみなさまのニーズに応えられるよう,豊かな人間性と地域を思いやる心を大切にして,医師,看護師,薬剤師,臨床検査技師など医療に関わるスタッフや事務職員,委託職員一丸となって,患者さまに満足いただける医療が提供できるよう,日夜,研鑽に努めています。
臨床検査科で長年にわたって積み重ねた検査データは,地域住民の生活習慣病の早期発見と疾病予防に大きく貢献してまいりました。これからも地域の健康と安全を守るために医療技術の向上や最新の医療情報の提供など,信頼と安心を目指してまいります。